磯と魚の写真
秘孔!!中国三千年
釣り名人鍼灸師 宮原赤竿のツボ講座  
三度の飯より釣り好きの鍼灸師、宮原赤竿先生が、
鍼をペンに持ち替えて、『週刊釣りサンデー』誌に連載した、
釣師のためのツボ講座「秘孔!!中国三千年」。
著者と出版社のご了解を得て掲載します。

読む指圧、まずやってみましょう。
(次回掲載は5月16日頃の予定です)

第20

くしゃみ鼻汁鼻づまリ…ああ花粉症

■「今日は花粉が多いなあ、目の玉に花粉が当たるのが分かるわ」なんて、いう人いるんですよ。マジで辛いでしょうね!

 ヘッヘッ、へ,ーックション!この季節は花粉症の人が何と多いことでしょうか。辛いですねえ。
 そこで、今回は花粉症に負けない穴(つぼ)療法を伝授しようと思います。
 鼻が、のどがムズムズする人は必見ですよ。
 題して「花粉症、クシャミ鼻汁、治るんです」。
                  ♂♀♂
 この度の国立成育医療センターの発表です。「ダニやスギ花粉などでアレルギーを起こしやすい体質の人が、1970年代に生まれた人では約9割に上ることが分かった」
 斎藤博久部長さんの話では「衛生的な環境で育った乳児の方がアレルギーになりやすいとの仮説が最近注目されている。日本では70年代に乳幼児を取り巻く衛生環境が劇的に改善されており、それが今回の結果の背景にあるのではないか」とおっしゃる。
 この調査は71年1月から80年3月までに生まれた慈恵医大(東京)の学生ら計258人かち血液を採取。ダニやスギ花粉などアレルギーの原因となる計14種類の抗原物質に対し「IgE」と呼ばれる抗体を持っているかを調べた。
 この抗体が多いと、アレルギーを起こしやすい体質と判定できる。
 いずれかの抗原に対して抗体を持つアレルギー体質の人は222人(86%)。生まれ育った場所が人口100万人以上の大都市だった人では、その割合は92%に達し、中小都市出身者の80%を上回った。
 医療関係会社の社員約50人でも同じ検査をしたところ70年代生まれでは学生と同様、88%がアレルギー体質だったが、50〜60年代生まれでは44%にとどまり年齢差があることがはっきりした。(熊日新聞より)
                  ♀♂♀
 つーことは、次のことが言えるんですよ。
 「大都会で70年代に生まれた者はアレルギし体質。ど田舎生まれの高齢者にゃあ、アレルギー少なし」
 と、いうことは、アレルギーで、ヘックションと鼻アレルギーが出現してる人は「ええとこの子」ともいえるんですね。
 2月末に、マスクをしていて、もう、良いかなあーっと安心していると、またくしゃみ、鼻汁、鼻づまりになるのは、スギ花粉の2〜3週間あとから、今度はヒノキ花粉がドカーンと飛ぶからですよ。
 花粉飛散期の外出は、マスク、メガネ、場合によってはコート、手袋なども使用して、部屋の窓も日中はなるべく開けず…。
 「こんな生活、イヤ!」ですよねえ。
 ではこうしましょう。中国三千年、秘孔の力を使いましよう。「上星(じょうせい)」という穴は鼻の真上ヘズズズイと登った、前髪際より、1寸上にあって、蓄膿症(副鼻孔炎)や前頭痛に効果がある秘孔です。
 グーンと指先で押すと、額から鼻の奥へ、ブオーンと何か響きます。
 「これだ」と思える響くところ。それが穴です。
 「風池(ふうち)」という穴は後頭部の両側のくぼんだところで、グッと押すと頭の奥や眼の奥まで響きます。そこから1寸5分下に、「風池下一寸五分」という穴も、これまたよく効く穴
ですよ。ここを押すと頭の後ろや肩の方へ上下に響くものです。
 「上星」「風池」「風池下一寸五分」を自分自身の指先でみつけて下さい。この三つの穴を使うことで鼻づまりがとれてきます。
 ということは鼻汁が止まり、くしゃみが出なくなるということです。
 でもこれは、体質を改善するというより、一時的に症状を止める穴なので、次に体質からくるアレルギー反応を強く出さないようにする、体をパワーアップする穴を使いましよう。
 以前に紹介したことのある「裏内庭(うらないてい)」です。
 ここは元来、胃と腸の穴でもありますが、アレルギー反応を改善させる力のある秘孔でもあります。タバコの火を近づけたり離したりするタバコ灸を使いましょう。ジーンと指先に熱さが伝わればOK。
 本当は鍼灸院で、この穴に直接灸(皮膚に直接もぐさを使ってお灸をする)をしてもらうと鼻の充血がスーツと取れてきますよ。鼻アレルギーの三主徴である、くしゃみ、鼻汁、鼻づまりというのは、すべて、鼻汁が胃へ下って胃を荒らしています。胃の調子が低下して、腸の動ぎも悪くなっているのです。
 胃や腸が水分を吸収する平常数値が下がって「変だなあ」と感じている人が数多くいると思いますが、変に水をガブガプ飲んでしまうというのも、この胃、腸そして鼻アレルギーのバランスの崩れからきているのです。
 現代医学では、鼻と胃腸は区別して考えますが、東洋医学的には「人の体はすべて同じ小宇宙」と考えているのです。「頭のてっぺんから、足の先まで、すべて連動し影響する」
 このことが理解できれば穴を使うことで、全身が元気になると、お分かりになりますよねえ。
 市販のヨーグルトを食して大腸を活性化させることなど、3000年も前から東洋医学は知っていたのです。
 大腸が「陽」、肺(呼吸器)が「陰」として、肺と大腸は表裏関係として、紀元前202年に書かれた、『黄帝内経』に明記されているのです。
 すんごい話ですね。
                  ♂♀♂
 暴飲暴食をさけ、冷えるものを取りすぎずに、胃腸を強くする穴を使っていけば、鼻はスースースーと通っていきます。
 自分自身の生活パターンを反省し、月に一、二度は海へ深呼吸しに行きましょう。釣りよし散歩よしですね。
 それでも鼻アレルギーが辛い人は、田舎へ家族全員で引っ越しましょう。


*「花粉症に効くツボ」の参考図はこちら



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