磯と魚の写真
秘孔!!中国三千年
釣り名人鍼灸師 宮原赤竿のツボ講座  
三度の飯より釣り好きの鍼灸師、宮原赤竿先生が、
鍼をペンに持ち替えて、『週刊釣りサンデー』誌に連載した、
釣師のためのツボ講座「秘孔!!中国三千年」。
著者と出版社のご了解を得て掲載します。

読む指圧、まずやってみましょう。
(次回掲載は5月13日頃の予定です)

第17

大痔主のみなさま飲み過ぎ注意です

■あけまして一杯。おめでとうさんでまた一杯。年賀状を肴にまたまた一杯。ん?むむむ?お尻がむずむずしてきちゃった。

 忘年会から解放されるともう新年会。
 あなたは宴会に何回出席しますか?
 この不況の時代でも、こればかりは変えられないのが我が国の習慣というものでしょうか。
 さあて、飲んで食った翌朝の辛いのなんのって。「気持ちわりーっー」のひと言ですが、こんなことに注意して宴会を楽しみましよう。
                   ♂♀♂
 いつ増税されるかわからない発泡酒で乾杯。それから刺身に、鍋に、油物と手が伸びて、宴会の帰りにはまたラーメン、となってますね。その前には二次会、三次会とスナックヘのハシゴも楽しみのひとつだつて?
 そこで心得をひとつ。
 「最後の飲み物は温かいものを飲もう」
 水割りのがぷ飲みは翌日まで残りますよ。、胃腸が冷え、肝臓が弱るもとはアルコールでありますが、そのアルコールを運ぶ物質の「冷え」がいけません心「いかんぞう!」とは、胃・肝・(腎)蔵に影響するから、いまでも残る言葉ですね。
 最後の飲み物を、ウイスキーの水割りからお湯割りに、焼酎ロツクもお湯割りにするだけで、翌日の内臓のダメージが減少するものです。
 お試しあれ。
 さて、飲み過ぎで疲れた内臓に元気を入れる穴(つぼ)をひとつご紹介しましょう。
「三陰交(さんいんこう)」です。
 この穴は、肝臓・膵臓・腎臓へ影響する経絡(穴のエネルギーが流れる道)がバイパスを作っているところであり、名称通りに三陰とは肝経・脾経(膵臓は脾の中にある)・腎経が交わるところなのです。
 足の内踝(内側のくるぶし)の下端より上へ指を4本横向きに置いたところで脛骨の内側にあるシコリの部分です。更年期障害のご婦人や、内臓が弱った人たちの三陰交には、リンパの固まりのような、コロコロとした触覚が指にありますよ。
 これを脛骨の内側に向かつてグイグイ押してみましょう。足が冷えお腹が弱った人にはよく効きます。この穴は、別名「女の三里(さんり)」ともいって有名な穴でもあります。.我が家のデカ尻女房は飲み過ぎと更年期障害で、毎日、お灸をここにしていますよ。お灸は、冬こそ効果がアップするから不思議です。「灸は急に効く」って本当ですよ。
                   ♀♂♀
 さあて、日本人の3人に1人は、痔疾患があるといわれます。
 特に飲み過ぎたら悪化するのは当然ですね。だって、痔の大もとは、肝臓なんですもの。
 静脈のもどりが悪くて、ますます、お尻が腫れるんです。
 痔の病気も、内痔核といって直腸にできたものが犬きければ手術が必要ですが小さいもの、外にできた外痔核(いぼ痔)の腫れを小さく、減少させる穴があるのです。
 ここ百年は、現代医学が科学の力で発展開花しましたが、それまでは中国、日本、韓国、そしてアジアの国々では東洋医学の力を利用していたのですね。
 民間療法としていろんな治療法の中でも、私の学ぶ鍼灸術(しんきゅう)はひと味違います。「摩詞不思議ーっー」と思わせる、不思議な穴をご紹介しましょう。
 東洋医学の痔疾患に対する考え方、治療法の中に、「大腸を肺で治す」とあります。
 大腸というものの終点の出口は紅門となりますからその肛門を治すのに、肺臓を治す肺経(肺を潤すエネルギーを流す道)を使うのです。
 入るところが肺、出るところが大腸とひと言でいえぱそれまでですが、この肺経・大腸経は陰と陽の、ペアの関係なのです。たとえぱ、肝と胆・脾と胃・.腎と膀胱のように近くにある臓器が陰陽の関係でペアなのは理解できるのですが、肺と大腸がひとつのペアとは考えにくいものです。
 そこで、臨床という世界があります。まずやってみて効果があればよし!です。
 痔を治すのに腕の穴を使います。
 肛門という体の下にある部分を治すのに、腕の穴を使うから不思議ですが、本当に効きます。
 肘の内側で、手に向かって3寸のところに「孔最(こうさい)」という穴があり、ここへお灸をするのです、タバコを近づけたりするぐらいでは効きません。
 薬局で、センネン灸などのお灸セットを買って、この孔最へ2週問お灸をしてみませんか?
                   ♂♀♂
そして、教えたくなかった、それ以上に効く穴を、もう一穴教えます。私の遺言と思って聞いて下さい。
 東洋医学の関係者こそ、よく聞いて下さいね。
 「二白(にはく)」、これは孔最穴と同じ、」肺経上にあり、「太渕(だいえん)(手首シワの内側の拇指側にある穴)」から上へ、肘に向かって3寸のところにあります。
 これは新穴です。
 新しく発見され、効果が認められた穴で、故問中義雄医学博士が書かれた著書の中に、ちらりと出てきました。
 効能は脱肛とあります。直腸から肛門を含めた、炎症、腫れ、痛みを治す穴なのです。これ、効きます。小さな穴であり、すじ(腱)の内と外にひとつずつあり、二白なのです。肺経上の内か外か、どちらかに反応がありますよ。
 素人の方は近くの鍼灸院に行って、取穴してもらって下さい。
 2〜3ミリの小さなリンパのシコリのようなものがあって、そこにお灸をすると翌朝には腫れがへっています。
 効くーっ!
 なぜ知ってるかって?
 そりゃ1研究しますよ。・大痔主だものーっ!




*「大痔主のための特効穴(ツボ)」の参考図はこちら



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