磯と魚の写真
秘孔!!中国三千年
釣り名人鍼灸師 宮原赤竿のツボ講座  
三度の飯より釣り好きの鍼灸師、宮原赤竿先生が、
鍼をペンに持ち替えて、『週刊釣りサンデー』誌に連載した、
釣師のためのツボ講座「秘孔!!中国三千年」。
著者と出版社のご了解を得て掲載します。

読む指圧、まずやってみましょう。
(次回掲載は12月20日頃の予定です)

第15

つらいですかクシャミ鼻づまリ

■なんの前触れもなくドオッグシヤーンンンン!と鼓膜が破れそうなクシャミを連発するデスク左の某編集者!読んでいるか?

 さて、今回は「鼻」のお話です。
 釣りという健康的な趣味を愛する友人の中にも、鼻の弱い人たちが数多くいますね。
 鼻をよくかむ人、クシャミの多い人、鼻づまりの人など、つらそうです。
 アレルギー性鼻炎という鼻の病気が多いのですが、朝夕の気温が下がっただけでも「ヘッ、ヘクション」とクシャミに悩まされています。
 釣り場に出ていても、いまにもウキが入ろうとするときクシャミをしていたら何も見えなくなります。
 そう、釣りの行き帰りだって、車の運転中のクシャミは怖いんですよ。そこで東洋医学の予防の力を利用しましょう。
 病気になろうとする、その前に、こんなことをすると、ビタリと、クシャミ予防、鼻づまりの解消に役に立ちます。
 まずクシャミが出そうになって、第一番にすることは鼻をつまむことです。
 片手の親指と人さし指で鼻をつまんで、鼻からの空気の出入りを止めます。
 それで止まればOK。
 これでダメなら穴(つぼ)を使いましよう。
 穴はパワーの出入りするところです。エネルギーを入れたり抜くことのできる皮膚のポイントです。
 「鼻通(びつう)」という穴があります。名称の通り、鼻を通す穴です。鼻の付け根と鼻先との中央を自分の指で触って下さい。硬いものがあるでしょう?それが鼻骨です。
 鼻骨の穴の出口の両内側が鼻通です。
 ここを指先で押していればクシャミが治まるし、鼻づまりも軽くなっていきます。
 鼻というものは、片方の空気の出入りがよいときはその反対側の鼻の、空気の出入りの量が、少ないものですよ。
 ひとことでいえば2〜4時間おきに、右の鼻が通っていたり、左の鼻が通っていたりと、交互に働いているのです。もし右だけが通っていたならぱ、あなたの鼻は左へ曲がっているのです。
 私? 私はへそ曲がりです。
                    ♂♀♂
 さて、急性の対処法には鼻通という穴を使っていただいて、日ごろはどうするか?という話です。
 もし、あなたの近くに鍼灸の先生がいてくれれぱ、こういって穴を教えていただきましょう。
 「釣りの雑誌に書いてあったんだけど、鼻を治す穴に「上星じょうせい)』と「風池下一寸五分(ふうちかいっすんごぶ)と裏内庭(うらないてい)』という穴があるらしいんで教えて下さい」
 そうしたら間違いなく、鍼灸の先生の、100人中99人が、こう答えるでしょう。「ほう、『上星』は鼻の病気によく効くことは知っているけど、『風池下一寸五分』という穴は知らないよ。それに裏内庭という穴は、鼻じゃなく、胃の痛みや腸の痛みに使うんじゃない?」
 それが標準的に教育を受け、国家試験にパスした証拠ともいえます。
 でも、教育機関では教えない内容を勉強するのを、医療の世界では臨床といいます。
 その臨床という経験の力で積み重ねてきたのが東洋医学なのです。
 その世界から鼻にストレートに効く穴が風池下一寸五分であり裏内庭という穴なのです。
 首の後ろの、前回紹介した「風池」の穴の下、一寸五分のところにある穴。これが風池下一寸五分という穴です。
 ここは頸椎の3番目の骨が横に出ているところでもありますから、触ってみれば、ゴリゴリとシコリのようなものがありますよ。
 これ指先でゴリゴリともむのです、頭がスーツとしてきて鼻も通ってきます。頭痛が取れる穴でもあり、眼の疲れや耳鳩りにも効きますよ。
 一度、自分の首の後ろに手をやって、触ってみて下さい。
 どうです?
                    ♀♂♀
 「胃は鼻に通じる」現代人には「馬鹿な!?」と思わせる、セリフですよね。でもね、東洋医学では鼻を治すのに、胃の穴を使うんですよ。
 鼻と胃は同じもののように、鼻が弱い人は、胃も弱いものです。これ本当。
 数多くある胃の穴の中で「裏内庭」という穴は確かに胃の痛みに効くんですが実は私の鍼灸の師匠が、ここはアレルギー体質を改善する穴だといって、お灸をしていたのです。
 鼻の病気はアレルギーが主で、胃の穴の中にあるこの穴が、いちばんよく効くと、師匠は教えてくれました。
 足の裏の2番目の指の付け根にタバコ灸をして下さいよ。タバコの火を近づけて、熱くなったら離す…。でも、ここは感覚が弱くなっているところ(鼻や胃が悪い人たちは熱さを感じにくいから注意)でもあるので、5秒ほどタバコの火を近づけては、パッと離して下さいね。
 毎回、このタバコ灸を2〜3分やってみまししょう。1回が5秒ほどですので途中数十秒休んでするならぱ5,6回タバコの火を近づけるだけでよいのです。
  全身が熱くなり、冷えていた胃の部分もあったかく感じてきますよ。
  東洋医学は科学的ではないといわれているようですが、何の、科学が後からついてくるのです。
「効く」というのには、それなりの「理由」があります。
 釣れない…ときにも「釣れない理由」があります。なーんだ、そうか!!



*「鼻がスッキリするツボ」の参考図はこちら



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