磯と魚の写真
秘孔!!中国三千年
釣り名人鍼灸師 宮原赤竿のツボ講座  
三度の飯より釣り好きの鍼灸師、宮原赤竿先生が、
鍼をペンに持ち替えて、『週刊釣りサンデー』誌に連載した、
釣師のためのツボ講座「秘孔!!中国三千年」。
著者と出版社のご了解を得て掲載します。

読む指圧、まずやってみましょう。
(次回掲載は11月1日頃の予定です)

第13

セル玉一個で早い!安い!治る!肘

■足下に一気に突っ込むのを、竿の弾力を生かして強引に止めて…なんて、肘がちゃんと曲がらないと、できないんですよ!

 さあて、磯釣りシーズン開幕ですねえ。
 上物釣りは、クロ(メジナ)にチヌ、底物はイシダイ。うーん、よいなあ。
 グオーンと引き込むクロの手ごたえに、ガッガッ、ドッカーンと海底に突っこむイシダイ独特の引き。
 「もうやめられません」と実感する一瞬なのですが翌日の節々の痛いこと。
 そんな釣り人の悩みの解消法を今回から何回かに分けてお話ししましょう。
 今回は「腕、肘の痛み」です。
 魚が突っこんだとき、上物でも、底物でも、釣り人の竿を持つ手に注目して下さい。特に肘。肘は、曲がっていますよね。もし、肘が伸びていたらどうでしょう?
 そう、バラしています。
 釣り人の体の関節の中でも肘、膝というものを使って力をコントロールしているのですが、竿を持つ腕の肘は、曲げていることで、瞬時に魚を走らせたり、リールで巻き取ったり、竿を引き上げたりと、肘を中心に支点として無意識に使っているのですねえ。
 竿さばきのことを少しお話ししますが、右手で竿を持ち、左手でリールを巻く場合に、魚を引き上げるときに、皆さんどうしています?
 左手で持つ竿尻の部分を支点に、右手でグーンと竿を引き起こしていますよねえ。それで、引きおこしが達成できればよいのですが右肘をすべて曲げていますから、もうこれ以上竿を立てる角度がありません。そんなときどうします?
 ベテラン磯釣り師は、こうしているのです。
 竿尻を持つ左手を押し出すのです。
 そうです、右肘を曲げ、右手で持つ竿のリールシート部分を支点に、今度は左手の竿尻を、空手の正拳突きのように、グンと前に押し出すのですよ。そう、そんな感じ。
 それができれば、海底の根に突っこもうとするクロの動きや、中層から上がってこない大型魚は、こちらを向いてくれますが、なになに、そういっても、現場での実行ができないようですねえ。
 大ボラも、ハマチもタイも、こちらを向きますよ。特に大ボラはね。私、ホラ吹き?
                     ♂♀♂
 筋肉と関節は仲良しですが、ときとして仲が悪くなります。
 前例の肘のように、伸ばそうとした、左腕には疲れや痛みは軽くあるものの、右肘のように、曲げて、固定して使った関節に、翌朝から疲れや痛みが出現します。
 特に、肘から5〜6a手首寄りに、圧痛が出ていますよ。
 ここを「手の三里(さんり)」といいます。前回登場した手の三里、足の三里の穴(つぼ)です。腕の痛み、肘の痛みなどは、この手の三里を使うと楽に取れていきます。この手の三里を、上から軽く押したり、エレキバンを貼付したりして治ればよいのですが、肘の痛みが取れない場含は、肘の腱鞘炎です。肘の内側は別の種類(野球肘、やり投げ肘)ですから注意してね。
 こんなときは釣具屋さんに行って、20〜30円のセル玉(直径3a程度)を買って下さい。
 そのセル玉を手の三里の穴の上に置き、一度紙テープでとめて、それから伸縮包帯やサポーターで固定して下さい。
 釣りをするときや、普通の仕事をするときも使用しましょうねえ。
 東洋医学的な考えよりも説明とすれば、手先、指先を使うと肘に影響します。セル玉を置いて押しておくと、肘にかかる力を軽滅できるというわけですね。
 実は大きな薬局にも、これ専用のサポーターがあるのですが、瀬渡し船1回分と高値のサポーターですから、おすすめはセル玉30円ですよ。
 「安い、早い、治る!」いいねえーっ。
 そしてもうひとつ。
 腕全体の痛みや疲れを取るプロ用の穴をご紹介しましよう。
「ゲキ門」という穴が前腕(肘から先)の内側の中央部にあります。ここを内外から、はさむように押して下さい。
 ジーンと手指、手の平に、響きますか?
 その穴を押したまま、手の指を、いつものようにグー、チョキ、パーと動かすのです。
 指先がだるく疲れる感じのするまで、30秒ほどやるだけで、何と腕の痛みは軽くなっていきます。
 子供がしているジャンケンも、指を使うときには、正中(せいちゅう)、橈骨(とうこつ)、尺骨(しゃっこつ)神経の3本の神経が連携して動かしているのですよ。
 その中央に位置するのがこのゲキ門という穴になるのです。
                  ♀♂♀
 日常は、筋肉トレーニングをして、痛みが出ればアイシングをして、そのあとはストレッチをするのが、スポーツや仕事の効率を上げる三大要素ですが、筋トレ、アイシング、ストレツチと、もうひとつあるのです。
 私はスポーツ選手に鍼をするのですが、筋トレのあと、ストレッチの最後に、穴に鍼をすると、翌日の痛みや疲れが出現しません。釣り疲れも同じです。
 一般には長距離選手が鍼治療を受診する姿をテレビで見たことがある人も多いでしよう?
 お正月の箱根駅伝の選手たちもスポーツ鍼をするのですよ。東洋の古代から教えられた、パワーの出入りする穴を使った治療は、いまからもっと科学の光を受けて、輝くと思います。
 「穴をうまく使う」
 うまく使う方法論をこれからも紹介の予定です。
 次回は肩、背中、腰、太もも、ふくらはぎ、膝などですが、読者のみなさんのご質問も、お受け致しますよ。
 (問)頭のすっきりする穴はどこでしょう?
 (答)百会という頭のてっぺんにある穴です。
 (問)入れ食いの穴は?
 (答)私に教えてちょう!





*「腕と肘に効くツボ」の参考図はこちら



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バックナンバー
第1回 首に肩こり歯の痛みにズッキューン
第2回 釣りの立ち疲れ足腰背中パワー一発
第3回 翌朝の全身の痛みボーズの痛みにも
第4回 体の悪い風を追い出しましょう
第5回 若いつもりでも五十肩きちゃいます
第6回 膝の痛みに冷やして押してピップ!!
第7回 飲み過ぎた?そりゃ いかんぞう!
第8回 グーチョキパーで暑さを跳ね返せ!
第9回 生ビール半分で酔える方法教えます
第10回 温泉ストレッチ穴刺激で腰痛撃退!!
第11回 頭スッキリ眼パッチリウキがスパッ

第12回 筋肉痛には手も足も三里が効きます