磯と魚の写真
秘孔!!中国三千年
釣り名人鍼灸師 宮原赤竿のツボ講座  
三度の飯より釣り好きの鍼灸師、宮原赤竿先生が、
鍼をペンに持ち替えて、『週刊釣りサンデー』誌に連載した、
釣師のためのツボ講座「秘孔!!中国三千年」。
著者と出版社のご了解を得て掲載します。

読む指圧、まずやってみましょう。
(次回掲載は11月1日頃の予定です)

第12

筋肉痛には手も足も三里が効きます

■釣ったら釣ったで。釣れなかったら釣れなかったで、なおいっそう。釣りの翌日って、体のどこかが必ず痛いお年頃です。

 秋の祭りが終わるころ。朝夕が涼しくなってきました。
 みなさん風邪ひいてませんか?私ひいてます。 
 さて今回は釣りの帰りや特に翌日の筋肉の痛みや疲れについて、お語ししましょうかね。
 「使った筋肉は痛い」
 これ当たり前ですね。
 「使ってもいないのに痛い!」これ要注意です。
 少しずつ、少しずつと、話をすすめますから、ゆっくりお茶でも飲みながら読んで下さいまし。
 釣り場に行って、立ち疲れ、座り疲れ、竿の振り疲れなど一般的に「筋肉痛」といわれる、部位(体の場所)は肩、腕、腰、。背中、膝、ふくらはぎ、太ももといった筋肉を中心とする痛みです。
 「動かすと痛い」のが筋肉痛の症状の特徴ですね。釣りで帰り支度をしていて痛いところがあれば、すべて筋肉痛と思ってよいんですが、いくつか注意点があります。
 たとえば、自分自身で気づかなかった「熱」があるときなどは、変に体が痛むものです(熱の原因にはいろいろあるよ。痛風にも注意)。
 秋の季節は風邪が流行っているというより、いろんなアレルギーが体に影響して体の抵抗力のひとつとして熱が出てくるのです。
 冷たい風、ほこり、花粉にダニなど、体に悪い影響を与えるアレルゲンが元で風邪症状が現れます。特に睡眠不足、暴飲暴食による胃腸の弱り、ストレスなどで、人に元来ある体を守る力(抵抗力)が、弱っていれば、ストレートにアレルギー性の症状が発症します。
 クシャミ、咳、鼻汁。これは鼻汁で病原菌などを洗い流そうとする、人間の自分自身を治そうとする力であり、治す能力なのですが、発症から2〜3日はつらいものですね。
 「変に体が痛い!」
 これ、熱によるものですから注意して下さい。
 風邪なのかは医師に診ていただくのが間違いないのですが、釣りの帰りの途中ならば、薬局でも行かれて薬学の専門にご相談されるのが早道ですね。風邪のひき始めは、2〜3日が勝負どころ。
 汗を出す薬を使って、熱を体外へ出し、初期症状をうまく取ってしまうことです。
 これ、東洋も現代医学も同じなのですが、ここから先が、ちと違うんです。
                     ♂♀♂
 風邪が2〜3日で抜けないときや、胃腸に弱りが出たならば、漢方薬がおすすめですよ。
 漢方薬は生薬(しょうやく)で、.私の学んでいる鍼灸学(しんきゅうがく)と同じ根っこの学問ですが、漢方薬はいろんな種類があって、各病院でも使いますねえ。
 20年前だったら、漢方のかの字もなかったのに、もう漢方薬は日本人にとってなくてはならない薬になりましたねえ。
 私なら、「大椎」のタバコ灸をしますね。鍼灸は薬ではなく、薬と同じように体に効く穴(つぼ)を使います。
 首を倒して、首の大きな骨が出ている下を、タバコで熱するのです。
 5秒ほど近づけてパッと離し、また近づけます。
 火傷しない程度に、穴に1aほど近づけては離します。
 これは、鍼灸術の中の、灸のテクニックですよ。そう、お灸です。
 薬局にあるセンネン灸を使ってもよいですが、よく説明書を読んで、火傷しないように注意してやってみて下さい。
 体中がカーッとしてきて体内の余分な熱を、汗として体外へ出してくれる穴です。
 漢方薬でしたら、「葛根湯(かっこんとう)」という処方と効果が似ています。
 体の熱が取れれば、体の痛みは取れます。どうです、取れました?
 使いすぎた筋肉は、初めは冷やす。2〜3日して、やや痛みが取れてきたら今度は局部をあたためます。急性は冷やし、日数がたてばあたためます。
 穴を使うときも同じですよ。
 たとえば痛む部位の中心にエレキバンなどを貼り、その上に冷湿布。それから数日たてば、あたためる湿布を使うのですね。
 痛むところ、痛む筋肉にある穴の見つけ方にはポイントがあります。
 一つ、筋肉と筋肉の間
 二つ、シコリの場所
 三つ、皮膚の温度が下がっているところ
 これは触ってみて何だか気持ちのよいところが穴といえます。
 注意点として、変に熱のあるところ。それは穴ではありません。
 「炎症」の部位です。
 東洋のテクニックは、冷えたところ、くぼんだところ、押して気持ちのよいところなどが中心ですから、熱のあるポイントは避けて
下さい。
 熱のあるところは「怒っている」ところです。
 怒った人にちょっかいを.出すとその人は、もっと怒ります。人の体も気持ちも同じです。
 赤く腫れていたり熱があるところは、触らぬ方がよいでしょうね。
                   ♀♂♀
 腕、肩が痛いときは手の三里(さんり)。
 脚や腰が痛いときは、足の三里。
 三里の穴を覚えて下さいよ。手の穴、足の穴を上と下でペアで使えば効果はバツグンです。
 手の三里は、肘の中心から手の方へ5aほどのところ。
 筋肉と筋肉の間にあって穴を押すと気持ちがよいものです。
 足の三里は脚の脛骨(すね)を下から指でさすり上げてきて、指の止まるところから外側へ2〜3aのところにあります。
 「三里の道も一歩から」え?違ってた?
 「千里の道も…」でしたね。千里という穴もありますよ。足の裏にね。
 そんな専門的な話は、またいつの日かするとして、
 みなさん、自分自身の体を触って、自分自身の穴を探してね。




*「筋肉痛を治めるツボ」の参考図はこちら




バックナンバー
第1回 首に肩こり歯の痛みにズッキューン
第2回 釣りの立ち疲れ足腰背中パワー一発
第3回 翌朝の全身の痛みボーズの痛みにも
第4回 体の悪い風を追い出しましょう
第5回 若いつもりでも五十肩きちゃいます
第6回 膝の痛みに冷やして押してピップ!!
第7回 飲み過ぎた?そりゃ いかんぞう!
第8回 グーチョキパーで暑さを跳ね返せ!
第9回 生ビール半分で酔える方法教えます
第10回 温泉ストレッチ穴刺激で腰痛撃退!!
第11回 頭スッキリ眼パッチリウキがスパッ


ホームへ戻る