磯と魚の写真
秘孔!!中国三千年
釣り名人鍼灸師 宮原赤竿のツボ講座  
三度の飯より釣り好きの鍼灸師、宮原赤竿先生が、
鍼をペンに持ち替えて、『週刊釣りサンデー』誌に連載した、
釣師のためのツボ講座「秘孔!!中国三千年」。
著者と出版社のご了解を得て掲載します。

読む指圧、まずやってみましょう。
(次回掲載は9月30日頃の予定です)

第10

温泉ストレッチ穴刺激で腰痛撃退!!

■真夏でも川の水って結構冷たいんですよ。ネオブレンのタイツはいてても、じんじんきちゃう人、腰痛注意報です。

  釣りの世界でも、「足・腰」は大変重要なところですねえ。私、九州のド真ん中、日本三大急流のひとつ球磨川へ歩いて2分のところに住んでいます。いま、鮎釣りのシーズンですねえ。いますいます、太公望たちがわんさかと。
 膝まで川に入って釣る人、腰まで入って釣る人、いや胸まで川に入って鈎っている人もいますよ。
 水面下では鮎たちが心配して見ていますよ。
 「大丈夫か?」って。
 足や腰に負担がかかって若いころはよいけれど、中高年になると「冷え」にも注意が必要ですね。
 地元の川の漁師さんに腰から足にかけての神経痛を患っている人が多いのはなぜでしょうか?
 水の流れによる「冷え」が腰の痛みや神経痛と関係しているのがうなずけますねえ。
 現在はウェツトスーツが科学的に進歩して昔ほどではないにしろ、いつ腰痛や神経痛に悩まされるか分かりませんから、今回は釣行後のケアについて述べようと思います。
 ま、ちょっとだけお付き.合い下さい。
                     ♂♀♂
 川の釣りをした後は、温泉がいちばんです。
 ザブーンと温泉に入ってブハーッ!と一息。
 「冷え」によって閉ざされた毛穴を開くことが重要ですよ。汗をかいたからと水のシャワーは得策ではありません。
 じっくりと肩まで湯船につかって、額からジワーッと汗が出るまで待つ。
 この待ちが大切です。
 冷えは足から入るといわれますが、まずは足の冷えがとれ、腰や腹、背中と温まって、それから顔から汗が出ることでOKとサインが出ているのです。
 釣りから帰ったら、十分に温まるのが重要なのですよ。腰痛持ちの釣り人は、川の鈎りは要注意ですね。
 もしもそんな方が川にはいるときは、これです。大腿部(ふともも)の後を伸ばしておきましょう。そして、ふくらはぎまでストレッチしておくと、もっとも良い状態で釣りができます。たとえば前へ左脚を伸ばし、腰を下ろすように右膝を曲げることで、左脚の後ろが伸びます。
 河原に寝っ転がることなく、カンタンにできるのです。今度は左の足先をかかとを支点にヒョイと上げておき、同じく右膝を曲げ腰を下ろすと、今度はアキレス腱やふくらはぎのストレッチができます。
 これ、腰痛予防の方法なんですね。
 じゃあ、なぜ、腰痛の予防になるんでしょうか?
 ここからが私の専門ですから、よくご理解下さい。
 人の体の後ろの面はすべてつながっている、と思って下さい。
 「筋は連動する」と筋肉を専門とする学者がいいましたが、
 すべての人間の動きは、一本の筋肉を動かすだけで、遠く離れた筋肉もその影響を受けているのですよ。特に東洋医学では、人の背中と脚の後ろはすべて「太陽膀胱経(たいようぼうこうけい)」という穴の流れにコントロールされています。
 穴の流れである経絡(けいらく)のなかでも、穴の数がもっとも多く63穴(左右126穴)もあって、頭のてっぺんから人の体の後、首、背中、腰、そして脚の後まで、長い長い穴の経がつながっているのです。
 腰痛は自分では治しにくいと思っている人がいるけれど、それはちょっとちがいます。
 腰を治し、強くする方法は、腰を触るのではなく、膝から下にある穴を触ることで誰でも自分自身で治すことができるのです。
 おいしい話ですから、もう少し聞いて下さいね。
 先ほど、アキレス腱やふくらはぎのストレッチの話をしましたが、その場所にある穴を触って下さい。ふくらはぎの中央にある「承山(しょうざん)」という穴は腰の痛みを取るだけではなく予防として使える穴ナンバーワンです。
 主治として、坐骨神経痛・腓腹筋けいれん・痔疾といわれますが、なんの腰痛によく効くのです。
 自分のふらはぎの中央を指先でコリコリともんで下さい。ふくらはぎがゆるめば、ふとももがゆるみ、腰の筋肉がゆるんでいくというわけです。
 もうひとつ、サービスです。
 「崑崙(こんろん)」という穴は、足関節の後で外踝(そとくるぶし)とアキレス腱の間にある穴で、指先でコリコリと押しもむだけで効くのです。
 タバコを近づけたり(タバコ灸)、ドライヤーで暖めるのも効きますが、措先でコリコリやるのでも、よく効くものです。
 ポーッと顔が赤くなるノボセや高血圧などにも効くから、やはり局部よりも離れた穴は不思議な力があるのですねーっ。
                      ♀♂♀
 そう、あのストレッチを日頃からやっておけばOK。
 歩く前、船に乗る前、寝る前も、脚の後ろを伸ばしておけば本当に体中が軽くなるのですね。
 釣り場でブーツをはいたままでもできるから、カンタン便利ですよ。
 ある有名な短距離選手もいいました。
 「腰痛予防は、ふとももとふくらはぎのストレッチが一番有効です」って。
 私もスポーツケアトレーナーのひとりとして毎日使っています。ギャルのふとももは特に熱心に治療していますよ。「先生、セクハラじゃーん!?」といわれますが、なんのなんの、先ほどの屁理屈をエラそーにいうので、選手たちも納得。
 「体の疲れは足に出る」このセリフ、本当です。
 足のむくみ、痛み、だるさ、熱っぽさなど、全身の体調を教えてくれるバロメーターなのですね。
 私?足がむくんでる!飲み過ぎ!!





*「腰痛予防ストレッチ」の参考図は
こちら



バックナンバー
第1回 首に肩こり歯の痛みにズッキューン
第2回 釣りの立ち疲れ足腰背中パワー一発
第3回 翌朝の全身の痛みボーズの痛みにも
第4回 体の悪い風を追い出しましょう
第5回 若いつもりでも五十肩きちゃいます
第6回 膝の痛みに冷やして押してピップ!!
第7回 飲み過ぎた?そりゃ いかんぞう!
第8回 グーチョキパーで暑さを跳ね返せ!
第9回 生ビール半分で酔える方法教えます



ホームへ戻る