磯と魚の写真
秘孔!!中国三千年
釣り名人鍼灸師 宮原赤竿のツボ講座  
三度の飯より釣り好きの鍼灸師、宮原赤竿先生が、
鍼をペンに持ち替えて、『週刊釣りサンデー』誌に連載した、
釣師のためのツボ講座「秘孔!!中国三千年」。
著者と出版社のご了解を得て掲載します。

読む指圧、まずやってみましょう。
(次回掲載は9月1日頃の予定です)

第8

グーチョキパーで暑さを跳ね返せ!

■ポパイにホウレン草。ビッグXには万年筆型注射器。そして僕らには手首の秘孔!UVカットと併用で夏をやっつけろ!

 いやーっ夏の太陽って本当に大きく、まぶしく、皮膚に痛いほどですよねえ。この時期だけは「UVカット」です。
 太陽光線の中には人の体に有害な紫外線が含まれており、いろんな悪さをするから要注意。紫外線にはA波、B波というのがあってA波は肌に炎症を短時問で起こさせ、B波は時問をかけて肌の弾力を失わせるといわれます。
 日焼け止めクリームなどの性能は「SPF50+」とか「PA+++」などで表示されていますが、海で使用する場合はSFP50+以上は必要と思いますね。
 堤防でもイカダの上でも海面からの照り返しも含めて、もう真っ黒に日焼けした皮膚は美しさを通り越した「やけど」状態です。
 大人でも、予供でもそうです。数年前から「母子手帳」の「日光浴」という項目が削除されたほどに、紫外線は有害であると世の中も認識するようになりましたよ。
 そう、こんなことがありました。昨年の高校総体(インターハイ)の陸上競技で、真夏の大会前に風邪をひいた出場者が続出しました。なーぜか?
 暑いから夜間にクーラーを入れすぎた?
 喉のうがいをしなかったから?
 両方とも違います。夏の大会だからと、暑さに負けぬように、太陽の光に毎日当てたからです。
 紫外線が大量に人の体に当たれば「免疫力」が落ちるのです。そう、免疫カが低下したから、夏風邪をひいたのでした。
 東洋医学的にいえば「気の力」が、パワーが低下してしまったということですね。
 肌に「バリアー」を!
 そのバリアーがUVカット製品なのです。
 先週、陸上選手と沖縄に行って来ましたが、UVカットをさせている選手たちは元気で、UVカットをしていない監督さんの方が、
「肌が痛い!暑い!」と言っていました。
 東洋も西洋(現代医学)もなく、科学の良い面は取り入れる、これ赤竿流。UVカット製品は、いまや花盛り。多種多様ありますよ。特に女性は肌が敏感なので、女性用のUVカット製品が目白押しです。化粧水、クリーム、サングラス、帽子、それに目傘がありますねえ。
 海で使うパラソルも、UV遮断のものと、そうでないものを比べてみてくださいな。
 真夏の磯やビーチで使えば分かりますよ。
 UVカットなしのパラソルの下は、地獄。UVカットのパラソルの下は、天国なのです。私の夏の釣りスタイルはUVカットの帽子、UVカツトのサングラス、UVカットの服の上下、肌にはUVカットクリーム。スポーツ店でUVカットの服を買うときは、テニス用を探すと種類が豊富ですよ。
 ただ、女性用は多いのですが男性用は少ないのが残念。探し出して下さい。
                   ♂♀♂
 さて、東洋医学の話をしましょうかね。
 ここに東洋医学の聖書となる本があります。「黄帝内経(こうていだいけい)」というもので、その中は「素問(そもん)」と「霊枢(れいすう)」という内容に、分かれていま
す。
 素問には医学の発達や伝来を中心に人間の生理・養生・衛生などの問題を、気侯・季節などの関係の中で師弟の問答形式で書かれています。
 霊枢は私のやっている鍼灸の治療の考え方、手法が述べられています。
 集大成されたのが紀元1世紀ごろの後漢時代であったといいますから、チョー驚きです。二千年以上前ですよ。
 東洋医学の根本的な治療方針は、「未病を治す」です。体の中の乱れを正し、季節や気侯にうまく順応させる。一言でいえば、病気になろうとする前に、根っこを強くして、病気にならない体にする。これが「未病を治す」です。暴飲暴食はしない。腹八分目。寝不足はしない。早寝早起き。Hは過ぎない、疲れない程度。などなど、です。
 大切なことは、病気の原因は何かを見極め、日常生活において何が原因であるかを考え、それを防止すること。これを、昔から「養生」というんです。
 ん?ちょっと話がかたかった?はい、では軽く軽く。
 東洋の「穴(ツボ)」の話をかるーく、のりのりでしましょうねえ。体内の気をパワーアツプして、暑さに勝つ方法ですよ。
                   ♀♂♀
 腕側へ5aのところ。内が内関、外が外関です。
 それを反対側の手の指先で上下にグイッと押し、そして、ここからがミソ。手首の穴を指先ではさんだまま、グー、チョキ、パーとやるんです。ジャンケンポンのグー、チョキー、パーですよ。大きく指も伸ばします。これが、体の内と外とをコントロールする気の入れ方です。内関は、どうき息切れや船酔い、外関は難聴(外界の音を聞く)や目の充血(外界を見る)にも効く穴です。
 一穴を使うより二つの穴を同時に使うことで、効果が数倍にも増大するのですねえ。では、いかに効くか!?
 実験です。一瞬に強くなるよ。内関と外関を指で押して下さい。
 そしてグー、チョキ、パーと手の形を変えて下さいよ。はい、それであなたの体の内側と外側の調和がとれてきました。
 もっと、指先で押し続けて、はい、グー、チョキ、パーとやって下さい。ほらほら、体の気が指先に集まってきました。指先がジーンとしてきましたね。そこで、チョキを出してくださーい。気が入った!そして私がパーを出しました。
 はいあなたの勝ちです。いやーっ、参ったなあ。




*「暑さに勝つ!外関・内関・グーチョキパー」の参考図はこちら



バックナンバー
第1回 首に肩こり歯の痛みにズッキューン
第2回 釣りの立ち疲れ足腰背中パワー一発
第3回 翌朝の全身の痛みボーズの痛みにも
第4回 体の悪い風を追い出しましょう
第5回 若いつもりでも五十肩きちゃいます
第6回 膝の痛みに冷やして押してピップ!!
第7回 飲み過ぎた?そりゃ いかんぞう!



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