磯と魚の写真
秘孔!!中国三千年
釣り名人鍼灸師 宮原赤竿のツボ講座  
三度の飯より釣り好きの鍼灸師、宮原赤竿先生が、
鍼をペンに持ち替えて、『週刊釣りサンデー』誌に連載した、
釣師のためのツボ講座「秘孔!!中国三千年」。
著者と出版社のご了解を得て掲載します。

読む指圧、まずやってみましょう。
(次回掲載は7月15日頃の予定です)

第5

若いつもりでも五十肩きちゃいます

■30過ぎてからの早いこと。あっという間に40歳。この分で行くと大台まではもっと早い。五十肩。人ごとではありませんぜ!

  いつのまにか40歳、そして50歳を過ぎますと、きますねえ…。
 釣りの疲れぐらいならまだ楽チンだけれど、いろんな体の関節に老化というものが出てきます。「俺は、まだ、若い!」と口では言っても、もうきてますよう、いろんなところにね。
 今回は年齢の数字が明記された「五十肩」(ごじゅうかた)についてお話ししましよう。そう、アナタの五十肩を治してあげちゃう!というすぱらしい内容なんであります。
 そこのアナタ、コンビニで立ち読みせずに、今回は買いなさい!アナタのために話します。
 一般にいう五十肩は「肩関節周囲炎」という病名があるのですが、その病名を告げるお医者さんより患者本人の方が、痛むところ、痛む動作、痛い時聞帯など多くの情報を自分白身の体で知っています。
 「師匠は患者!」と教えられましたが、確かにこの五十肩などはポイントとなる穴(ツボ)が患者自身で分かるようです。
 ただし、2,3点の穴の中でも特に効果のある穴はやはり、プロの手先指先でないと、見分けることができないのが現状です。
 整形外科や整骨院へ通っている方、一度でいいから鍼灸院(しんきゅういん)へ、行ってみませんか?
 ナゼって?
 それは、アナタだげに効.くポイント(穴)を探してくれるからです。
 10人の五十肩の人がいたとして、鍼灸の学問では10人それぞれで、穴の取り方が異なります。アナタ専用の穴を探り、見つけるのですよ。
 ある人にAという穴が効いても、別の人にはAという穴が効きません。
 人間の体は不思議なもので、同じ治寮、同じ薬は効かないものです。
                    ♂♀♂
 人の体が現す反応はプロの手にしか伝わりません。X線やCTやMRIといった人の目に見えない世界ならよいのですが、人間の体を穴という自分の力で、自身を治すというのは、特別なものなのです。
 穴に、ある刺激(鍼や灸など)をすると、その刺激を受けたところだけでなくたとえば反対側や、足ならば手や頭、背中なら腹へと刺激が伝わるのですよ。五十肩など、おもしろいように、反対側の肩を触って治すと、ほんとうによく効くのです。
 これを「左右のバランス」とか「陰陽のバランス」と説明するのですが、一般の方も現代医学中心の考えの方も、ご理解願えないようで残念です。
 でも、覚えて下さい。
 「反対側は効く!」
 左の肩が痛いならば、その痛いところにマジックでしるしを付けて、その反対側右の肩の同じところを強く指先で押して下さい。
 そして、痛かった左の肩を、動かしましょう。
 どうです、痛みが減っているでしょう?
 分かります?
 たとえばトンカチで左手の指をゴンと叩いてしまいました。そのとき反対側の右の同じところを歯で強くかんで痛みを止めたという有名な医学者の経験をもとに「シーソー現象」というものが証明されました。
 人問っておもしろいね。
 五十肩は5,6ヵ月から2年ほどで治ります。「俺のは、1ヶ月で治った」という人の肩は五十肩ではありません。
 痛みが肩関節の上や下などに出て3〜4週間の疼痛(うずき)が夜間に現れ痛みのピークが治まり始めようとするとき、今度は肩の拘縮(関節が硬くなって腕が上がらなくなる)のピークを迎えます。
 「痛みは治まったけれど腕を後ろに回せない!」という人がいるでしょう。
 いまこそ、悪いことをしたらダメよ。腕が後ろに回らないのに、お巡りさんにグイと手を後ろに回されちゃうよ。
                     ♀♂♀
 運動療法や各種治療法がありますが、ま、鍼灸の穴の話も聞いて下さい。肩関節の前面で、腋窩(わき)の横紋(しわ)の2寸(6から7a)下に取る。ようするに、わきにできる縦じわの上から、腕の方へ6から7a下りたところ。
 ここは、上腕二頭筋といって、頭がふたつある筋肉の長頭筋と短頭筋の間に取穴(穴を取る、見つける)するのよねえ。
 プロ中のプロ用の穴。
 これ、ゴリゴリと指で押していると、肩関節の痛みが消えていくのよねえ。
 理学療法士(PT)さんもこれやるのよね、ニクイニクイ!
 でも、鍼灸師は、反対側.の穴も刺激するから不思議でしょう?穴の名を「天泉」といいます。テンセンです。
 「天」は上の意味。
 「泉」は書いて字のごとく湧き出る泉。これ、汗が出ると思う人は素人。ここからメラメラと、パワーが出るのよ、パワーがね。それを「気血の泉」と考えるのが東津医学の特長ですよ。
 ま、上腕二頭筋腱長頭筋炎とかいう症状から五十肩が発症したなら90l、異なる原因で発症した五十肩でも70から80lは効果が出る穴でもあります。
 この「天泉」の取穴もやはり鍼灸師にポイントを探ってもらえば、治るのが早いと思うね。
 それと毎日、指先でゴリゴリと押す。反対側の痛くない方の穴もゴリゴリとやってみて下さい。治るまでが3分の2ほどの時間に短縮されると思います。ほかに4カ所の穴もイラストで紹介しておきましょうか。
 「肩外兪・肩中兪」(けんがいゆ・けんちゅうゆ)
 「肩井」(けんせい)
 「肩貞」(けんてい)
 貞とは正しいこと。肩を正しい状態に回復させる作用がある穴でもある。
 あれーっ!
 ひとつだけ、忘れてました。だれか、私の、五十肩を治して、ちょうだーい!!


*「天泉(てんせん)」の参考図はこちら



バックナンバー
第1回 首に肩こり歯の痛みにズッキューン
第2回 釣りの立ち疲れ足腰背中パワー一発
第3回 翌朝の全身の痛みボーズの痛みにも
第4回 体の悪い風を追い出しましょう



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