磯と魚の写真
秘孔!!中国三千年
釣り名人鍼灸師 宮原赤竿のツボ講座  
三度の飯より釣り好きの鍼灸師、宮原赤竿先生が、
鍼をペンに持ち替えて、『週刊釣りサンデー』誌に連載した、
釣師のためのツボ講座「秘孔!!中国三千年」。
著者と出版社のご了解を得て掲載します。

読む指圧、まずやってみましょう。
(次回掲載は7月1日頃の予定です)

第4

体の中の悪い風を追い出しましょう

■予期せぬ大風に仕掛けはなじまずマキエも飛ばず。釣りに風は大敵ですが、体の中にも悪い風が吹くことをご存じでした?

  病名に「風」と付いている病気がありますねえ。
 「中風(ちゅうふう)」に「破傷風」に「風邪」など「風」って何だろうと思いませんか?「風」は「かぜ」と読みますが「ふう」とも読みますねえ。「かぜ」は気圧の高低の差によってできる自然現象であることは皆さん知ってますよね。それに季節によって吹く風にも種類がありますよ。春は東風、夏は南風、秋は西風、冬は北風が多く吹きます。
 この、大自然の中で吹く「風」と、人間の体の中で吹く「風」と、根っこは同じものだと、古代中国の名医は考えていたのです。 風には激しく動く性質がありますし、たびたび変化する性質もあることから、「中風」「破傷風」なのです。
 風には上に向かう性質があり頭や顔面の疾患では「頭風(ずふう)」「喉風(こうふう)」など。
 風は肌に吹きつけることから「風疹」ですね。
 昔から、「風は百病の長なり」とか、「風邪は万病の元」と、言い伝えられました。
 風って、恐ろしいんですよ。体の中で風が暴れ回って風が当たることを「中風」といいますよねえ。
 「卒中(そっちゅう)」ともいって人事不省、顔面麻痺、言語障害、半身不随などを主症状とする病気ですねえ。
 でもねえ、そんな病気は外に吹く風が大当たりするんじゃなく、体の中で風が作られて、その風が悪さをするんです。
 じゃ、どんなときに体の中で悪い風がでるかというと「肝風(かんぷう)」といって、ま、今流にいえば肝臓に熱を起こさせるようなアルコールの飲み過ぎですねえ。それと、暴飲暴食による「脾風(ひふう)」、ストレスや性格からくる「鬱(うつ)」。これもいかんね。
 肥満もいかんよう。
 毎日が疲れ知らずで、体の中の気の動きや流れがよくて、少しでも風があったら吹き飛ばす、体の中の元気があれば、中風はないといえますねえ。
 月に一度は釣り場に立ちなさい、さすれぱ病気にならない…とはいえませんよねえ。毎日の食事、習慣、性格、環境、家庭、社会なんていっていたら全部が全部問題点でもあります。
 ま、自分の手にとれるものから注意しましょう。
 食べ物、飲み物、タバコなどが中心ですねえ。
 「風」が主題の今回ですから風変わりな穴(ツボ)をご紹介しましよう。
                    ♂♀♂
 「風市(ふうし)」人が直立して、手の指をまっすぐ伸ばして大腿(だいたい−ふともも)外側に当て、中指(第三指)の指先が当たるところを取ります。
 穴の中でも、この穴は素人でも取穴(穴をみつけること)しやすいところでありますよ。
 何に効くか?
 半身不随、下肢麻痺、座骨神経痛などですが、東洋の医学の良さは、病気になって、あの恐ろしい病名を次から次に、いろいろと告げられる前に予防し、そして未病を治す学問であるところですよ。
 病気になろうとする人間の体を、予防し、病にならない心と体を作るのが東洋の医学なんですねえ。
 この風市を便ってみましよう。
 まっすぐに立って、中指(第三指)が当たるところを押しつつ膝を曲げたり伸ばしたりしましょう。
 今度はイスに座って、この風市を押さえ、膝を支点に、足先を伸ばしたり足を下ろしたりしましょう。これ、膝の治療にもなります。
 プロはこの穴に鍼(はり)をすることで、下肢の外側の痛みを取り去ります。穴を押したまま、その下の関節を伸ばしたり曲げたりすれば、ストレッチの効果以上に効果ありです。
 私はギャル専門のスポーツトレーナーですが、穴を押し、動かすという動作を治療やスポーツケアで使い実際に、効果バッチグーです。
 陸上競技を専門としていますが他のスポーツにも人間様ならよく効きます。
                   ♀♂♀
 自分で自分の穴を押すときは「ふうー」っと息を吐きながら押しましょう。
 穴を押すときに、口を軽くとがらせ、ふーっと、穴を押した分だけ、体の中にたまった悪い風を、口から出すような、そんな感じで、いかがでしょう。
 東洋も西洋もなく、人間の体は身ひとつですが、理解してもらうときは、東洋の心で息を風(ふー)。
 子供さんが頭をゴツンと打ってコブを作っちゃいました。
 お母さんは、子供の頭のコブを、ふうふうと吹くでじよう。これも風です。
 風は、大切な大自然の現象であり、人間の体の中にも、悪いことばかりやっていると、風が暴れます。
 悪いこと、バレやしないさ…などと思っているだけで、体の中は風が吹くのですよ。
 中国の、漢代、随代、唐代、金、元、明代まで、この「風」についての学問は歴史が物語ります。
 悪いことはできません。小さな稚魚を持って帰ったり、本命の魚ではないのに持ち帰ったりなど、海や川の大自然の資源なのに、小さな命であっても、人間様は「うまい」という感覚だけで、食っちゃいますよねえ。
 いけないことです。
 「悪いことする人、魚、釣れない!」
 これ私の訓(おしえ)。
 だから、私に釣れないのですねえ。
 ダメですよ、南蛮漬けで食っちゃうからと、小さな小さな魚を隠して持って帰っちゃあ。
 「ヘクション!」
 あれ私が風邪ひいた。
 連日連夜、飲み談議。
 睡眠不足に、仕事はハード。連載書く手に焼酎持って、プハーッ。
 良い風、吹かないかな。




*「風市(ふうし)」の参考図はこちら



バックナンバー
第1回 首に肩こり歯の痛みにズッキューン
第2回 釣りの立ち疲れ足腰背中パワー一発
第3回 翌朝の全身の痛みボーズの痛みにも



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